『宇宙の神秘・誕生の科学』
PHP研究所

　私たちはいま肉体を持っているが、肉体を持たない状態「あの世」というのは、人も物も時間も空間も一体になっている状態である。そうした「あの世」でもある宇宙は、「愛」に満たされている。この世に生を受け、肉体を持つということは、愛に満ちた一体となった世界から切り離されてしまうことだと気づいた著者は、やがて、「人が生まれる」誕生の場面 に注目するようになる。それはフランスの産婦人科医ミシェル・オダン博士との出会いによってもたらされた。
　また母親のわが子に対する愛は、宇宙の愛に極めて近い。母親から引き離さない、さまざまな加療をしない、自然な出産で生まれた子供がいかにストレスのない、愛に満ちた子供であるかが、さまざまデーターをもとに明らかにされていく。
　ミシェル・オダン博士はこう語っている。
　「もし母親が自然に分娩し、へその緒がついたままの赤ちゃんをすぐに胸に抱いて、自分の心音を聞かせてやり、母乳で愛情深く育てることができたら、そしてそれを世界中のすべての母親が実行できたら、……おそらく、この地球から、戦争なんかなくなってしまう、と私は思いますよ」